みなさん、「毛包炎」ってご存知ですか?
私がこのサイトでよく口にしています。
知らない方のために、ここで説明します。
毛包炎は
ステロイドを塗っている方なら誰にでも起こる
ステロイドの副作用です。
副作用といっても怖がる必要はありません。
マラセチアという皮膚の常在菌が、
バランスを崩して増えてしまっただけです。
症状は
ニキビみたいに赤くポツポツした湿疹です。
かゆくありません。
(ひどくなるとかゆくなります。)
毛包炎が起こる場所は
肩、胸、ワキ、背中の首のほうです。
こんな感じの症状です。
ひどくなると
この毛包炎、
注意してほしいことがあります。
毛包炎には
ステロイドを塗ってはいけません。
「アトピーだからステロイドを塗ろう。」
と勘違いしやすいのです。
ステロイドを塗っていると、
赤いポツポツが消えません。
毛包炎には
「抗真菌剤」というものを塗ります。
ケトコナゾールクリーム
アクアチムクリーム
という薬が処方されます。
毛包炎が消えるまでは、抗真菌剤を塗って
治ったら、またステロイドを塗ります。
(塗りかたは、毛包炎の箇所だけ抗真菌剤。
毛包炎の出ていない他の部位は、ステロイドのままでOKです。)
ですが毛包炎になっているときでも、
アトピーのところが
どうしてもかゆいときは、ステロイドを塗ってもかまいません。
毛包炎を知らないせいで、
アトピーが悪化したと勘違いしてしまうと、
ステロイドをさらに塗ってしまい、
毛包炎がさらにひどくなるという
悪循環が起きてしまいます。
アトピーの治療に支障が出かねませんので、
このページを書きました。
注意してくださいね。